だんだん微妙になってきたかな

輪廻のラグランジェ、「あはは、ランちゃん可愛い」くらいで笑っているまでは良かったのですが、だんだん視聴時のテンションが下がってきました。原因は脚本に対する不満かなぁ。

話の全貌の一端がわかってきたわけですが、端的に言えば地球は二つの宇宙文明間の戦争だか抗争だかに巻き込まれています。今後の展開いかんによっては何億人という人が死ぬわけですが、画面上では隅々に到るまでこの深刻感のかけらも表現されていません。ロボットアニメなんてそんな物といわばそれまでですが、何でしょうか、画面ばっかり高画質になって、キャラクタは萌えだの媚びだの何だのの追求に余念がないのに、脚本は70年代のお気楽ロボット漫画って、そりゃちょっと違うような。それならそれでシリアスっぽいこと言わずにギャグに徹してほしいところです。

まどかの言動も違和感が大きくなってきました。彼女の言動はつねに自分中心であり、善悪の判断は純粋に好悪に基づいています。彼女は自分からの距離だけで事物の重要度を決定しており、近い人は大事、遠い人は知らないと言う判断をはっきりと行動で示します。だから、彼女から見れば、「泣いているムギナミはかわいそう、戦争に巻き込まれる地球なんか知らない」「地元の鴨川は大事、地球なんか知らない」という重要度判断は至極まともです。しかし、それが戦火に逃げ惑う人の気持ちならともかく、地球の命運を背負っているらしいパイロットの口からでると、奇怪な印象を与えます。

今回、ムギナミから「ジャージ部だって所詮自己満足」と言われてまどかがひるむシーンがありましたが、これって脚本家による自虐ネタなんでしょうか。

そもそも、正義感らしき物を振り回しているつもりらしいまどかが裏切りを行ったムギナミへの追求を30秒くらいで辞めていることも据わりの悪い気持ち悪さを感じさせます。

物事の善悪を社会的ルールや、広く合意を取ることのできる倫理観に頼らず、自分からの距離で測るというのは、マフィア映画ややくざ映画、暴走族漫画の基本的枠組みです。そう言った映像世界では、中心に二本脚で立つ「オレ」が居て、「是も非も曲げて仲間を守るオレかっこいい」というパラダイム軸に物語が展開します。この手のストーリーで一番記憶に残っているのは古い話ですが『湘南爆走族』のタイマンエピソードです。

主人公江口の率いる「湘南爆走族」との正面衝突が避けられなくなった「地獄の軍団」。その総長権田に、女の子が「非があるのは地獄の軍団の下っ端なんだから、そいつに筋を通させれば、話し合いで解決できる」と懇願するシーンがあります。しかし権田はにべもありません。「信じてやらないといけないのは誰だ。仲間だ」と言い放ちます。彼の判断基準の最高優先度は仲間であって、善悪ではありません。権田は総長としての筋を守るため、自分の筋を曲げて雨の中宿敵江口とタイマンの殴り合いを繰り広げます。

まどかの言動もこれに似ています。可愛くてロボットな暴走族アニメ。うーむ。

お笑い担当の権田が男をかけて江口と殴り合うこのエピソードは『湘南爆走族』屈指の名エピソードですが、これが名エピソードであるのは、権田が社会のつまはじき物を集めた暴走族の総長であるからです。同じ価値基準をスーパーロボットのパイロットが振り回しても。

見続けるかなあ。どうしよう。

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ラグりん 第4話

前半はむぎなみがまどかに接触を図るエピソード。

ランをおぼれさせた上に、誤りもしないが、基本的にちょっとしたいたずらであって本当に危害を加える気はなかったようです。全体的に警備の甘さというか、制服組の暢気さにイライラするストーリーなのですが、なんだかもう、後半のランの焼き餅やら押しかけ同居やらにニヤニヤして不満なんぞ吹っ飛んでしまいました。

それにしても、ラグりん、先週は戦闘中に歌を歌って流行の先端に乗り遅れていないことをアピールしたかと思ったら、今回は宇宙からの家無き子ですか。今期は寝るところのない宇宙人が主人公の家に押しかけてくるのが流行なのでしょうか。

寝床無くても転入できるのね。

ラグりん 第3話

イヤー痛快です。好きです、このアニメ。肩の力抜いて楽しめるところがいい。

ランは何か重い秘密を持っていてそれが行動を阻害しているようですが、破天荒なまどかに影響されて吹っ切れたようです。そのまどか。いいねぇ、「ジャージ部の歌」。この曲好きです。なんですか、今年は歌うと強くなるヒロインがはやりですか?押し込まれて劣勢なまどかが景気づけにジャージ部の歌を調子っぱずれに歌いながら戦うシーンがよかったです。何もみんな眉間にしわ寄せて戦わなきゃいけない理由なんか無いんですよ。

あふれる郷土愛と細やかなご近所への気配りが新鮮なロボットアニメです。

ラグりん 第2話

輪廻のラグランジェ第2話、結局東京MXで見ました。STBの関係で録画するとSDにおちるので、リアルタイム視聴。

話としてはたいした進展はありませんでしたが、どうやらあのロボットはオーパーツとして発見されたあと、地球で改造したようです。パイロットから制御を奪い取り、セキュリティ・ドングルとして使うように改造したんですね。一度パイロットと機体の間に関係が生じると、他人には起動できないようです。ですから、まどか機については最悪機体を宇宙人に奪われても安心です。

前回、格闘形態の制御権をあっさりまどかが奪い取ったわけですが、今回飛行形態の制御権も奪い取ったので司令官はちょっとパニックってました。でもFly-by-Think系でよくあるように、雑念があると動かないようです。気落ちするまどかにたいするねえちゃんの喝入れが笑いどころ。「ジャージ部なんかやめちまえ」が切り札なんだ。

今回は見所が無かったのですが、次も見たいと思わせるおもしろい番組です。ランちゃんはうまくコントロールできずに苦悩しているのかな?

プラットフォーム

輪廻のラグランジェで、主人公のまどか達が登場するロボットは、日産がデザイン協力したそうです。

そのせいかどうか、公式ページをみるとウォクス・シリーズの3機種に共通プラットフォーム思想が流れていて面白いです。ロボット本体の形は同じで、肩の辺りから張り出すフレームの形状が違うんですよね。もっともこの形状が違う程度で近接格闘用とかいわれても困りますが。単にパイロットがプロレス好きなだけの気が…。

プラットフォームというと、初代マクロスのデストロイド・シリーズがやはり共通プラットフォームによるコスト削減、みたいなデザインだったのが印象深いです。

合体ロボもある意味共通プラットフォーム思想と言えるのですが、まぁ、あのくらいになると後付けですね。無理がありすぎます。

輪廻のラグランジェ 第1話

バンダイチャネルで1話を無料公開していたので見ました。

サービス・シーン有り、ロボ有りで主人公が気持ちいい性格付けなのが印象に残りますね。熱すぎず、クールでもなく、グダグダ考えない。

ロボットのデザイン、なかなかいいです。戦闘機は前から見たときのシルエットがキモだと思うので、格納庫でのシーンは楽しめました。

ただ、なんというか、着地点が見えないです。軽いのりのアニメなんでしょうか。だったら頭を空っぽにして見れば済むことです。一方で、頭を空っぽにして見るには、最近のアニメっぽく1話で放りっぱなしの設定が多すぎます。この手の展開ならそれなりのストーリーアニメだと思うのですが。

  • 主人公のまどかの「ジャージ部」とは何か。何故一人なのか。
  • 主人公の叔母が所属する組織は当たり前みたいな顔で宇宙人の兵器と戦っているけど、なぜか。
  • まどかの母親は何者か。
  • 主人公を初めとして、宇宙人、巨大ロボ、大火力戦闘に動じない。そういう世界観なのか?

一方で、どうみても極秘事項である異星人の戦闘装置に、スカウトしてきた女子高生を、何一つ手順を踏まず、警備も無しで乗せてしまうあたり、良くも悪くも昭和的なロボットアニメです。

なんとなく、まどかは人間ではないにおいがします。まだどんな設定かはわかりませんが、とりあえず、まどかのキャラはいいですね。動じない、気負いすぎない、クール過ぎない、前向き。絶妙なバランスです。声優さんもいい仕事。

一話目は、「まるっ」って事で。それにしても、どうしてうちの地域、地上波で放送してくれないかな。