『はるかなレシーブ』

2018年夏アニメの『はるかなレシーブ』。こういっちゃなんですが、予想外に楽しかったです。

沖縄に転校したスポーツ大好きなヒロインがビーチバレーに打ち込む。というと、水着シーンだらけのウハウハアニメに思えます。実際、そういうシーンは非常に多い作品でした。ところが、どのエピソードもキャッチーな出だしから始まってあっという間に試合や練習シーンに引き込まれていくことの繰り返しでした。ストーリーは薄かったですが、逆に有り余る時間を使って試合の緊迫感や登場人物の考えにフォーカスした脚本の勝利でしょう。

作画も夏らしい空の深い青が印象的なほか、瞳がずいぶん印象的でした。

当初は登場するきゃらがうじうじしてばかりでどうしたものかと思いましたが、後半にかけてまっすぐでからっとしたスポーツものになったのがよかったですね。

音楽も記憶に残る、よい作品でした。

『あかねさす少女』

3話まで視聴しました。

作品、というか自分への感想ですが

「登場人物が何の説明も受けずに最初から変身のキーワードを言えること、特殊ガジェットを最初から使えること」

に対して、自分が完全に受容能力を失っているということを思い知らされました(^^; 深夜アニメですが、日曜朝みたいな子供向けに作られているように思えます。

端々に技術用語が使われていますが

  • デュプリケート:オーディオ&ビデオ用語
  • ノイズ:オーディオ&通信用語
  • クラッター:レーダー用語

といった具合に、適当に思いつた用語をつまみ食いしたみたいです。あと、ラジオの周波数ですが、今どきのAMラジオは国内の放送局に合わせて9kHzごとにしか周波数を設定できません。0.1kHz設定は通信機型受信機なら可能ですがそんな風にも見えませんね。

あと、ヒロインたちが行っている儀式に対して違和感を感じます。高校生って、ああいうことをするでしょうか。小説『Another』の作者である綾辻行人氏が、「高校生だといろいろなことがわかってしまうので、しきたりや超常現象に抵抗がある。中学生だとそういったものを受容しそうである。だから舞台を中学校にした」といったことを思い出します。

鉱石ラジオがやたらめったに使われている世界というのは、ちょっとうらやましくありますが。

 

西條クロディーヌと天堂真矢

クライマックスを迎えているアニメ『レヴュースタァライト』。

いろいろなアイデアを放り込みまくったおもちゃ箱のようなこの作品は、なかなか評価が難しいです。多くの要素を取り込んでいるのはいいとして、1クールの時間でそれを調理しようとして深みを失ってしまっているように思えます。一言で総括するなら、どの子も物分りがよすぎるのです。信じて突き進んだ果てに夢を諦めなければならないのなら、私はもっと苦しんでもがく描写がほしいのです。

そのものわかりのよい少女の間で異彩を放っていたのがクロディーヌです。主席である真矢といつも張り合っている姿は当初道化じみた存在として描かれていました。しかしながら、ほぼシーズンを通して描かれるうちに、彼女の印象は変わっていきます。

「私は負けていない」

というのが彼女の口癖です。それは当初負け惜しみのように聞こえます。しかし、彼女はその言葉を何度でも繰り返し、そしてより高みを目指して努力を続けています。要するに、彼女は上を目指している限り負けない人間なのです。

クロディーヌのキャラクターを掘り下げる上で印象的なエピソードがあります。第三話での石動双葉とのからみです。

「弱気じゃねえか、天才子役」
「成長したらただの人ってね」

クロディーヌは負け惜しみで

「私は負けていない」

と言っているのではなく、ちゃんと届いていない自分を見つめています。そのうえで成長するために研鑽を積んでいるからこその次席なのです。

「天堂真矢は負けてない。誰にも」

真矢が負けたことに取り乱すクロディーヌはその姿で真矢への秘めた崇拝を告白しているわけですが、そのクロディーヌに真矢がフランス語で語るシーンはどれほど高く評価しても評価し足りません。クロディーヌには高みから見下ろす姿だけを見せていた真矢ですが、視聴者には彼女がクロディーヌの努力を絶やさない姿勢を見つめていたことは既知のことでした。フランス語は、それに加えて彼女がクロディーヌをより知るために語学を勉強していたことを意味しています。そして、フランス語を聞くだけでクロディーヌはそれを理解してしまいます。

こういう互いに直接的な言葉をかわさないのに意志が通じるシーンはよいですね。もちろん、そのシーンを作るためには二人の関係や背景を丁寧に描かなければいけません。

ご都合主義的に物分りのよいぶつ切りエピソードが増えてしまったこの作品のなかで、この二人の関係性は丁寧に描かれたエピソードとして輝いています。

『重神機パンドーラ』7話

いまひとつ何をしたいのかよくわからない番組ですが、ここに来て中盤への伏線を撒きに来ました。クイニーの参加までが導入部でここからが中盤といういことでしょうか。。

  • 姫の身体
  • 隊長を狙撃した男
  • ダグの正体
  • フィオナ

まぁ、そのなんだ。伏線って「今から撒きますね」って撒くものじゃないんですけど。とにかく、隊長を狙撃したのがタグって安直な脚本はやめてくださいね。もしそうなら今回狙撃シーンを挿入したのはアウトです。

姫も身体も謎です。暗殺者の機械の腕が生体と融合していると言う話しで、姫が反応し、小指と薬指のアクセサリーがアップになります。伏線としてはあからさますぎますが、背中の傷もあやしいです。なにより、裸をジェイに見られることに何の躊躇も無いですし、ジェイも姫の裸を見ることにまったく動揺していません。何らかの理由で姫が自分の身体を他人事のように見るようになり、ジェイもその姫になれたと言うことでしょうか。

まぁ、話はともかく今回もクロエ可愛かったよクロエ。

素っ頓狂なこのストーリーの中で家族契約だけが

「良き人達のための良き人生の約束」

として光っています。

家族契約は番号が若くなるほどプリミティブになっていく傾向がありますが、家族契約第1条は、きっと物語が盛り上がったところで披露されることでしょう。

 

正解するカド9話

課金ゲームでした(笑)

ザシュニナは全智かつ全能なため暇をもてあましており、遊興のために作った無数の繭(泡宇宙論)から生じた唯一のゲームである人類で遊ぶつもりだったのです。進化論的プログラミングで作曲ソフトを作っていったら、そのうちの一つがお気に入りの音楽を奏で始めた、といたところでしょう。

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2014年夏アニメ始まった(1)

夏アニメが始まりました。一話を数本見たので感想を書いておきます。とうてい全部を見ることなど叶わず、一部ピックアップしただけですが、ここから数話見て合うものだけを厳選することになります。

グラスリップ

番組紹介を見て、食指が動かなかったのですが、種田さんがでているので試しに見てみました。うーん、散漫でなにがしたいのか、まだわかりません。主人公(?)の少女は、なにか幻視をみているのでしょうか、それとも記憶障害でもあるのでしょうか。謎の転校生も、いきなり「俺はお前を知っている」的な発言があって、どん引きです。全能感振り回すガキは好きになれません。

もう、一二話見てみます。

アドルノア・ゼロ

またロボットですか。と思ったのですが、雨宮さんがでているので試しに見ていました。こればっかりだ。そして第一話で死んじゃったよ!登場人物もガンダムに出てきてロボット騒ぎに巻き込まれそうな少年少女と、ガンダムに出てきそうな「僕が考えた軍人」的な人がたくさん出てきます。

もう、一二話見てみます。

ばらかもん

都会で上手くいかなかった人が失意を抱えて田舎にやってくるという、うんざりするほどありきたりなストーリーですが、面白かったですよ!いたずら小僧に対して、漫画的表現ながら容赦のない主人公のおかげで、「大人の寛容を利用して好きかってしているガキ」という、私の嫌いなパターンを回避しています。

書いていて何ですが、私って嫌な大人ですね。

「都会とは違う田舎の良さ」がてんこ盛りで、その後「みんないい、いいって言うけど、田舎の人付き合いのアレ加減しらないだろ」という人たちがたくさん出てくることまで予想されますが、今週見たアニメで一番面白かったのは文句なしにこれでしたよ。

東京グール

つかみはばっちり、って所でしょうか。「また花澤さんですか、もう許してくださいお願いです」と思いながら見ていたところ、一話でお亡くなりになりました。

「人間を殺して!仲間同士殺し合って!」と慟哭する主人公を見ながら(でも、それまんま人間ですよ)と今後登場人物が言いそうな事を思い浮かべて見ている私はひどい大人だと思います。

いかん!

なんか突き放しすぎているぞ。今期は「スペースダンディ」の2期と、「残響のテロル」に期待しています。

艦これ:不運を鎮める

艦これにおける「運」の制御について考えてみました。

艦これというゲームは、極論すればプレイ時間をカード(艦娘)に変換するゲームです。艦娘を強くするかどうかはプレイヤーの決めることですが強くしないとマップを攻略できず、マップを攻略しないと入手できない艦娘が居る以上、必然的にプレイ時間を投入して艦娘を強くし、マップを攻略することになります。

ここで強くする事だけを考えるなら、艦これは難しくありません。演習を行い、比較的容易で経験値の高いマップを巡回するだけです。しかし攻略となると違います。

艦これは決定論的なゲームではありません。ですから、単に艦娘を強くしてもマップを攻略できません。情報を集めて強い艦娘で正しい編成を組み、適切な装備を持たせても、勝てるとは限りません。「運」が無いと勝てない、と言われます。

そしてイベントのような限定的なマップでは、短時間に集中的に資源が投下されるため、運の善し悪しは結果に重大な影響を与えます。キーは資源不足です。プレイヤーとしては悪運による資源不足をなんとしても避けたいところです。

「運」とはなんでしょうか。統計的に言えば、それはステージごとの対ボス勝率です。そしてボスに勝つためにはその前に立ちはだかる艦隊を倒さなければなりません。また、正しいルートを通らなければなりません。当然としてボスに対する勝率とはボスへの到達率を含んでおり、ということは、その前に立ちはだかる艦隊への勝率と、正しいルートへの到達率が必要になります。

前置きが長くなりましたが、艦これにおいては次の二つの「運」が戦いを左右します。

  • 被弾率
  • 羅針盤

被弾率とはちょっとまとめすぎですが、かみ砕いて言えば道中に大破する確率です。回避力を高め、艦娘のLvを大きくしても、重巡リ級のカットインの前には無力です。これは当たらないように祈るしかありません。また、羅針盤も制御できるもの、出来ないものがあります。出来ないものについては、祈るだけです。

が、しかし。

実際には艦これというゲームには、この運を制御する方法があります。それにはルールに組み込まれている方法もあれば、プレイヤーが編み出した方法もあります。それらを列挙するとこうなります。

  • 米帝プレイ
  • 女神
  • 捨て艦(日帝プレイ)
  • F5

以下、一つずつ考えてみます。

米帝プレイは、大量のリアルマネーを使って資源を買い足す方法です。運が悪いとボスがなかなか倒せず、イベント中に資源が枯渇することになります。それをお金で補い、湯水のように資源を注ぎ込むことで時間をかけて運の悪さを戦闘数で押しつぶしてしまおうという考え方です。運とは確率的には「勝率」でしかありませんから、母数である戦闘数を増やせば勝ち数は増え、自ずとマップを攻略できます。歴史的に米軍はヨーロッパ戦線でも太平洋戦線でも敵の強さを数で圧倒する戦略をたびたび採用していますので、実に正しい命名方法です。

女神は米帝プレイの一種ですが、少し考え方が違います。米帝プレイはあくまで統計的なアプローチであり、戦略的です。一方、女神は個別の戦闘に対する対応であり、戦術的です。

女神を搭載した艦は、敵に撃沈しても直ちに復活することが出来ます。この結果、ボス前で大破を食らって撤退すると言うことが激減することになります。被弾という個別の運の悪さに対する対策が女神です。結果的に戦闘における大破の影響力が軽減され、ボスの前に立つ回数が増えることになり、ひいてはマップ攻略の可能性を上げます。

女神の搭載は個別の艦を強くしません。むしろ兵器スロットを一つ占領するため、弱体化します。それでも、「ボスの前に立つことが出来たら勝てる艦隊」の場合は多少の犠牲を払って女神を使う価値があります。

捨て艦は艦隊の中に、道中拾った重巡や駆逐艦を入れておく方法です。これは敵が弱い艦から狙いがちであることを利用し、砲火を集中させることで戦艦などの主要火力を危険にさらさないようにします。捨て艦は轟沈が前提で大破してもそのまま先に進みます。効果としては女神同様大破進軍が可能になる点ですが、主力艦が弱体化しない点が異なります。一方、艦隊全体の火力としては低下します。これは女神使用時と同じです。捨て艦プレイを日帝プレイと呼ぶ人も居ます。米帝の対というわけですが、大戦後期のはじめから人がぬことが前提の愚かしい作戦に対する揶揄も入っているようです。なお、当初海軍では「必死兵器」の開発が禁じられていたとのこと。プレイヤーの間でも、捨て艦はあまり褒められた方法では無いとされています。ただし、禁止されている戦法ではありません。

F5は一種のタブーです。これは「お仕置き部屋」などと呼ばれるハズレルートに入ったときにブラウザを強制再読み込みする方法です。有り体に言えば。ずるです。

F5がなぜ運の制御に効くかというと、絶対に勝率に寄与しない無駄な戦いを強制中止するからです。E-4のボス前のような所に配置されたお仕置き部屋は、一度迷い込むと艦隊中が大破になって放り出されます。結果的に膨大な修復資源を吸い取られることになります。しかし、F5によって中断すれば、大きな資源節約になり、またバケツ、女神の浪費も避けられます。F5は個別の戦闘で使用する戦術ですが効果は戦略的です。

F5に関してはプレイヤーとしては明確に「ずる」であるものの、どうも運営の態度に曖昧な点が認められます(お仕置き部屋に工夫することで、F5を押すメリットを殺すことが出来る。なのにする気配が無い)。明確には名指しで禁じられていないものの、今後どうなるかはグレーですし、プレイヤーとしてはずるになります。使う方はよく考えて自分の責任で、としか言いようがありません。

以上、運への対抗手段をまとめました。プレイヤー間では運は制御できないと言うことになっていますが、これまで見てきたようにいくつかの戦法、プレイスタイルは明確に運を制御する性質を持っています。

艦これ:4-4攻略完了

すっかりあきらめていた4-4および3-4ですが、新海域解放に触発されて挑戦。意外にも週末のアタックで4-4を攻略することができました。

そもそも論として、私の艦隊は弱いです。最大の原因は私の偏った愛(笑)でして、現時点で筆頭の妙高がLv79、続いて時雨Lv61、電Lv60です。誰が見ても首をかしげる状態です。さらに鳥海、千歳、千代田がLv50以上に名を連ねており、9月頭頃はLv50以上の戦艦および正規空母はわずか陸奥一隻という正気を疑われても仕方のない構成でした。

やや事情が変ったのが今月の頭です。響のアップグレードの話から少しシステマティックに責めてみようと思い立ったのです。具体的には、演習全参加による響のLvあげ作戦と、長門、雪風、舞風を目的とした3-3周回です。前者は史実/3-2攻略における殊勲艦のLv上げを兼ねており、後者は陸奥、扶桑、山城および一航戦による定期便を形成しました。

結果的に後者部隊は半月ほどの間にLv50前後に到達しました。

さて、この週末も主力部隊による3-3周回を予定していましたが、ふと気がついたのが金剛姉妹。放置状態の彼女達に重巡と駆逐艦の用心棒をさせて4-4に投入したらどうだろうと考えたのです。

4-4aで、威力偵察メンバーがこれ。

我ながら酷い。熱狂的なファンを持つ金剛型ですが、戦艦に独特の暗さに欠ける(笑)ことから、うちの司令部では扶桑型がそろった後は使ってなかったんですよね。榛名なんか、入手したままほったらかしで、改造したのこの週末ですよ。

とにかく、この明らかに火力で劣るメンバーで攻めてみることにしました。Lvは高いものの装甲が弱く回避も劣る重巡妙高を旗艦に据えて、戦艦がかばうことを期待しています。上四隻は対空レーダーとか高射砲とかを積み込んで、空への守りを固めます。何しろ護衛の空母が居ません。駆逐艦2隻は九四式爆雷投射装置を積むほか、申し訳程度に10cm連装高角砲と強化型艦本式缶を搭載しています。要するに、対潜能力以外は「逃げ」に特化しています。

さて、出撃してびっくり、なんと最初の一回であっさりボスを殴り倒し、S勝利してしまいました。4-4はゲージ方式ですので、これで25%を削ったことになります。ビギナーズ・ラックかもしれませんが、このときは一番酷い被害も小破でした。敵の戦艦から集中的に狙われた電と時雨がくるくると逃げ足を活かして弾をよけ続け、その間に金剛型が次々と砲弾を撃ち込んで敵を殲滅したのでした。昼の間金剛型にかばってもらった妙高も、夜戦になると突然パワーアップして敵の姫に痛烈な一撃を見舞っていました。

こんな感じで何回か出撃した後、ボスと2勝1敗を記録しました。ボス前の羅針盤も50%程度で当たりを引いています。

4-4bここでようやく本腰を入れて本隊にスイッチです。

圧倒的な火力を持つ陸奥および扶桑姉妹を投入しました。これが功を奏して戦闘は安定します。上の構成で起きた駆逐艦の大破と言った事故も起きず、戦艦らしい殴り合いを制して無事クリアとなりました。

ボス戦は必ず夜戦にもつれ込みましたが、最終的には妙高の2連撃が決まって敵の姫を打ちのめして綺麗にS勝利となりました。
こんなた感じで4-4攻略はあっさり終わりました。運とか火力ではなく、重巡と駆逐艦のレベルで制したように思います。羅針盤も安定して50%程度でボス戦に運んでくれましたし、比較的楽な気持ちで攻略できたマップでした。

艦これ:姉妹のさだめ

艦これには姉妹同士でべたべたする設定がおおくあります。たとえば戦艦扶桑と山城、軽空母千歳と千代田、金剛型などなど。

艦これはR-18に片足を突っ込んでいるゲーム(そもそもホストのDMMは18禁)なのでその手のことが大好きなユーザーへのサービスもあるでしょう。しかしながら、史実として姉妹艦は同じ艦隊に配属される傾向がありました。理由は簡単です。特性がそろっているからです。

姉妹艦は航行速度や運動性能がほぼ同じです。したがって、戦闘速度をそろえ、息の合った艦隊運動を行うのが楽なのです。必然的に姉妹艦は同じ艦隊に配属されます。そして日本は戦争に負けましたから、彼女たちは姉妹の運命を目にしているわけです。

そう考えれば、なぜ山城が登場時から姉がどこにいるかを気にしているのか、わかります。闇に包まれたスリガオ海峡に一緒に突入した扶桑と山城でしたが、後方にいた扶桑が雷撃によって艦隊から脱落し、沈んでいったことを山城は最後まで知りませんでした。

また、なぜ千代田が悪い夢に苦しめられるのかも、理解できようというものです。おとり空母作戦で艦載機なしに米軍の前に出て行った千歳と千代田でしたが、千代田の目の前で千歳はなすすべもなく沈み、やがて空母ながら重巡洋艦の砲火にさらされて千代田も沈みます。

こんなふうに史実を絡めているのが艦これの憎らしいところです。あー、はやく足洗わなきゃ。